最終更新日2005年 12月 7日 (水) 

「RUMの歴史」

 ラムと言うと海賊、そんなイメージは今ではもう無いかもしれないが ラムの歴史をひもといていくと航海とラムはきってもきれない関係がある。 

 ラムがいつ誰によって作られたかという事は、色々な説もあり定かではないので ここでは割愛するが、コロンブスに代表されるように、16世紀初頭ヨーロッパの国々はこぞって未知の大陸を求めて大海へ船出する事になる。

  この時代酒の大半がワインでありウイスキー、 ブランデー等は存在していたにしろ未だ進化の途中であったと思われる。 ここで問題になるのが長期間の航海においてワインが変質して ダメになる事と、 アルコール度数の低いワインを大量に積めないと言うことである。

 そこで必然的にアルコール度数が高く安価で出来るラムを船に 積むことになる。 かつて世界を席巻した英国海軍も船にラムを積み毎日乗組員に配給した、 現在でもラムの名前にネイビー・ラムと言う名前が残っている.....

 その後ヨーロッパの国々は西インド諸島に植民地を獲得しそこで サトウキビを栽培しラムを作ることになる。 現在のラムのタイプ (ライト・ミディアム・ヘビー)や名前(英語RUM・フランス語RHUM・ スペイン語・RON)等に植民地時代の統治していた国の名残が残っている。

「RUMの製法」

ラムはサトウキビ(甘藷、Sugarcane)を原料とする蒸留酒である。

 通常サトウキビの絞り汁を煮詰めて、砂糖の結晶を取った後の糖蜜(モラセス)を水で薄め発酵、蒸留して作られる。中には絞り汁そのものを発酵、蒸留して作られるものもあり、質も良くラベルにAgricoleの表示がされている。 またサトウキビの絞り汁を水で薄めそのまま作られることもあるが、 だいたいが下級なラムとされている。 

 発酵の際には純粋培養酵母が使われ、その後アルコール度数95度未満で蒸留される(95度以上で蒸留するとニュートラル・スピリッツとなり、材料の個性のでないアルコールになってしまう。これらはしばしばジン・甲類の焼酎などの原料として使われる...) この発酵・蒸留の仕方の違い、又その後の貯蔵の仕方の違いなどで色々なタイプのラムが造られる。

「RUMの種類」

 ラムを分類する時大きく分けて2通りの方法がある、一つは色で分ける方法でホワイト・ゴールド(アンバー)・ダークの3種類である、もう一つは風味で分ける方法でライト・ミディアム・ヘヴィの3種類があり色の分類にそれぞれ対応している。 

 これらの違いは発酵・蒸留の仕方の違いにもよるが、貯蔵の仕方が大きく影響する。ステンレス・ホーロー等のタンクを使ったりすると色は付かず軽い風味のものとなり、樫の樽を使い内側を焦がしたりカラメルを塗ったり(カラメルを入れる物も有るかもしれない)すると色が付き風味も増す、熟成年数が増えると旨味が増すのは言うまでもない。 

 又忘れてならないのが植民地時代統治していた国の影響が残っている事である、スペイン領だったところにはライトなタイプ、フランス領にはミディアムな物、イギリス領にはヘヴィな物が多い、ただし現在はそれぞれの地域で色々な種類を造っているので一概には当てはまらないが....。 

 ラムは果物と相性が良くカクテル・ベースにはよく使われるが、単品でも旨い物があり最近マルティニック産の物が人気がある。